長期投資に向いていない株?株式投資の基礎
投資家の中には、デイトレーダーと呼ばれ、短期的に投機を繰り返す人もいれば、一旦投資した株を長期間保有する長期投資家もいます。デイトレーダーと長期投資をする投資家とは何が違うのでしょうか?長期投資のメリットデメリットからひも解いてみましょう。
長期投資のメリット
例えば1株1,000円の株を1,000株保有していたところ、1年後に株価が上がって投資資産が110万円になり、10万円の利益が出たとします。この10万円を現金化せずにさらに100株を買い足して投資に回せば、保有株数は1,100株になります。
その後もしもまた株価が上がり、1株1,200円になったとしたら、今度はトータルで1,320,000円になります。一方もしも先ほどの10万円を現金化しており、保有株数は1,000株のままだったとしたら、投資資産は1,200,000円です。
現金化した10万円を足しても1,300,000円となり、株を買い足していた場合に比べると若干利益が少ないことになります。もしも投資金額が大きければそれだけ差が出てきますし、何回も繰り返していくことでさらに差が広がっていきます。
長期投資の場合には、出た利益を現金化せずにさらに投資に回していくことで利益を大きく広げることができます。
株を<長期保有>して上手に資産運用するために考えたいコトとは?|
皆さまが大切にされているお金はどのように活用されていますか?物欲にものを言わせて購入ばかりもしていられません。昨今銀行に預金しても利子がほとんどつかない現実があります。そのような現状で少し視点を変えて<株>を持つ事を選択肢のひとつに考えてみませんか?資産運用を図る上でも長期保有をするのは選択肢の1つになります。実際<株購入>にあたっては、基本知識をある程度身につけていた方が安心できます。
1.頻繁にチェックしなくてもよい
デイトレーダーは多い人では一日に何十回と取引を繰り返すため、一日何時間もチャートの前で株価のチェックをしなければなりません。リアルタイムで市場が開いている時など、株価の変動が気になって仕事に集中できないという事態になることも珍しくないようです。
しかし長期投資をメインに行っている投資家の多くは、頻繁に株価や信託の値段をチェックしないと語っています。株価のチェックは人にもよりますが一日に一度の人もいれば、それ以上の間隔をあける人もいます。日頃他の仕事や家事などで忙しくしている人でも、長期投資だと比較的やりやすいのではないでしょうか。
2.コストが安く済む
株式投資や投資信託の場合には、取引ごとに手数料がかかります。デイトレーダーの場合は、一日に何回も取引を行うこともあるのでこの手数料がバカになりません。しかし、長期投資の場合であれば取引自体がかなり少なくなるので、デイトレーダーなどの短期投資家に比べると手数料がかなり安くなります。
この手数料ですが、口座を開く証券会社や取引金額によって金額が異なります。中には一定金額を超える取引にのみ手数料がかかる場合や、1日のうちに取引回数が何回までなら手数料が無料といった証券会社もあります。目安としては取引金額の数%の手数料がかかることが多いようです。
しかし投資信託を行う場合は、信託報酬というランニングコストが発生します。信託報酬は毎年かかる手数料のような意味合いがあるため、このコストが大きければせっかく収益を上げても効率が悪いことにもなりかねません。
長期投資は取引に関するコストは抑えることができますが、ランニングコストに関しては短期投資と同じくかかってくるため、できるだけコストを抑える工夫も必要になるでしょう。
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3.株価の波に振り回されにくい
投資とは「低い値段の時に買って高い値段の時に売る」ことが利益を得るための原則と言われていますが、例えばある企業の株を買ったとき、10年後にその企業の株がどうなっているのか、現時点でわかることはほとんど無いに等しいですよね。
何か突発的な事件が起こり、企業が倒産するかもしれません。もしくは企業のある商品がヒットして株価が考えられないくらい高騰するかもしれません。長期投資において株価の予測は困難です。ではなぜ長期投資家が存在するのでしょうか?
よくあるたとえ話ですが、サイコロを何度も振ると、出る目の回数は平均値に近づいていくと言われています。投資もこれと同様で、短期間で見れば利益が出る場合も損が出る場合もありますが、長期間で見ることで平均収益率によっていくという性質を利用した投資方法になっています。相場の波の影響を受けにくい投資方法というわけです。
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長期投資のリスクやデメリット
1.資金をすぐに活用できない
投資している間は資金ではなく株券などの形が変わったものが手元にある状態になっていますが、この株券は取引することによってお金に変わります。長期投資では長期間換金できない状態にあるため、お金としての資金を活用することは難しいというデメリットがあります。
もしも特定の銘柄に投資している最中に他にも投資したい銘柄が出てきた場合、さらに資金を用意するか、今投資している銘柄を売って現金化する必要が出てきます。
2.損が出ても放置しやすく、損切りしにくい
短期投資の場合には、株価が下がるなどの損が出た場合は早めに決済して次の取引に移ろうという心理が働きます。投資で大切なことに「適当なところで損切りを行うこと」がありますが、この損切りを適切に行えないと、どんどん損が膨らんでしまって最終的には資金が底をつく、という危険もあります。
短期投資の場合、長期投資よりも損切りをするタイミングが短いのが特徴と言えるでしょう。特にデイトレーダーなどは、1日のうちで何度もトレードをしてトータルでプラスが出るように持っていけばいいため、ある程度損失が出てしまったら見切りをつけることも大切です。
一方で長期投資の場合は、長い目で見てプラスになればいいと考えることも必要なため、損失が出ていたとしても様子見のために温存することも必要となります。しかし、あまりに損失が膨らみ過ぎてしまうと「あと数年したらまた株価が上がる可能性がある」と、なかなか決済しようという心理が働きにくいところがあります。
長期的に業績を予測することは非常に難易度が高いため、あと数年すれば...というのも客観的に分析した結果というよりも、希望的観測での判断になってしまうことも多いのではないでしょうか。損が出てしまった銘柄を決済せずに持ち続けることを「塩漬け」とも呼びますが、長期投資の場合はこの塩漬けが起きやすいというデメリットがあります。
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長期投資家に向いている人
1.定期的に株価のチェックなどをできる人
長期投資だからといって、何もチェックせずにほったらかしにしておいていいわけではありません。投資している企業が倒産すれば残余財産がない限り株主は投資金額を回収する事ができませんし、倒産という極端な例以外でも、粉飾決算をしていた、などの事例が発覚して企業イメージが悪化するという不測の事態も起こりえます。
長期投資だからと特に気に留めず放置してしまうと、このようなニュースも見逃すことになってしまい、不測の事態にすぐに対応することができません。長期投資の場合でも定期的に株価を見直す、毎年企業の決算書を見て分析する、日頃から投資している企業や業界のニュースを気に留めるようにするなどのチェックができる人の方が向いているのではないでしょうか。
長期投資家の中には、あまり頻繁にチェックをしすぎると株価に振り回されてしまうと考える人もいます。どれくらいの感覚でチェックするのが自分に合っているのかは、実際に投資を始めてみて調整してくことになるのかもしれません。
2.時間的に短期投資ができない人
短期投資と一口にいってもいろいろなタイプがあり、1日のうちに何度も取引をするようなデイトレーダーもいれば、数日毎に取引をする人もいます。取引の間隔が短いほど、チャートを頻繁にチェックして判断していかなければなりません。
投資のプロとして生活している人であればそれも可能ですが、日中仕事をしながら生活している人などは現実的になかなか難しいものがあります。長期投資は、日頃忙しくて株式投資にあまり時間が割けないという人に向いている投資方法と言えます。
また、投資方法によっても時間的な拘束があるものとないものに分かれます。例えば株式投資の場合は市場が朝9時から午後3時までしか開いていないため、日中働いているサラリーマンなどはなかなかリアルタイムで投資をすることが難しいでしょう。そのため、寝かせておくタイプの投資方法に向いていると言えそうです。
一方で、FXは海外にも市場があるため、24時間取引が可能になります。疲れて夜に帰宅しても市場が開いているため、リアルタイムでトレードができるのです。FXでも長期投資を行う人がいますが、短期投資により向いていると言われる理由の一つがこの市場によるのかもしれません。
3.チャートより業績などに興味がある
短期投資と長期投資では、重要視するデータが変わってきます。一刻を争う短期投資であれば、市場の心理やチャートの傾向、それぞれの読み方などに注目して、過去のデータから動きを先読みできる力を身につける必要があります。
このような分析方法をテクニカル分析と呼びます。一方長期投資の場合には、投資する対象企業に将来性があるのか、理念は何か、どの様な業績を上げているのかなど、その企業の本質的な部分を多角的に調べる必要があります。
そのため、数字を追いかけるというよりも信頼できる投資先を見つけることに関心がある人の方が長期投資には向いていると言えそうです。ちなみに、このような分析方法をファンダメンタルズ分析と呼びます。
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初心者向け長期投資のやりかた
まず証券会社に口座を開く
株式投資をする前には、まず証券会社に口座を開く必要があります。証券会社に開いた口座は、一般的な銀行などと違って日常生活で利用できるわけではなく投資の取引専用の口座になります。証券会社はいろいろな種類がありますが、証券会社によって特色やメリット・デメリットも変わってきます。
短期投資であれば、取引手数料が安い証券会社がお勧めになりますが、長期投資の場合には取引自体が少ないので一概にそうとも言えません。手数料よりも、投資に関する情報が充実していることや問い合わせに対応してくれるかどうかなど、総合的な利便性で判断したほうがいいかもしれません。どの証券会社で口座を開くかを決めたら、資料請求して口座開設申込書を手に入れましょう。
ちなみに、2016年以降に口座を開設する場合は、マイナンバーの登録が必要になりました。マイナンバーを登録しなければ、口座が開設できたとしても取引が開始できませんので注意してください。ちなみにマイナンバーの通知は、2016年までに口座を開設している人も最終的には全員通知が必要になるようです。
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実際に取引をしてみる
証券会社に口座を開いたら、振り込みなどで資金を入れ、早速取引を開始してみましょう。どうしてもこの銘柄を保有したい!と強く決めている銘柄がある場合などは別ですが、初心者の場合はまずは安価な金額で気になる銘柄を取引してみて経験を積んでいくのもお勧めです。
実際にお金を使って投資することで得られるものも多いのではないでしょうか。株式投資の場合は、少ない株数や少ない金額で取引できるミニ株やワン株なども用意されています。ちなみにもしもこれらの少額投資を利用したいと思っているのであれば、対応している証券会社で口座を開きましょう。
慣れてきたらいよいよ長期投資を始めてみましょう。気になる銘柄を選んで証券会社を通して買い注文を出し、売り注文を出している人とマッチングすれば取引が成立します。
株を売る場合
保有している株を売ることで投資資金を現金化できます。この時には売り注文を出すことになりますが、買い注文の場合と同様のやり方で売り注文を出せば大丈夫です。保有株を全て売らなくても、一部だけ売ることもできます。
ちなみに株の売買をする場合には、自分で取引時の価格を指定する「指値注文」と、価格は指定しない「成り行き注文」があります。どうしても「一番条件のいい時に取引したい」というのが心情として出て来やすいので、成り行き注文ではなく指値注文をしてしまいがちになりますが、銘柄や時期によってはマッチングが難しいこともあります。
指値注文をかけているけど相手が見つからない場合には成り行き注文に変えてみるなど、状況に応じて判断してください。
長期投資家の本を読んで勉強することも大切
実際に投資を始めることも大切ですが、投資に関する知識を習得してフィードバックすることも大切です。デイトレードなどの短期投資は、一つ一つのトレードが短いため結果が出やすく、どこがまずかったのか、敗因や勝因を検証することは次のトレードのためにも大切です。
しかし、長期投資の場合は基本的に寝かせておくため、短期投資であれば「負けた」と判断されるような局面でも長期投資であればそうとは言い切れないということもあります。例えば株価が一旦大きく下がったとしても、また上昇すればそれは長い目で見れば負けではありません。
このように、長期投資と短期投資では判断の基準も異なることがわかります。短期投資家がするような勉強法とは異なる勉強法が必要になりそうです。長期投資の知識を入れるためには、どのような勉強法が必要なのでしょうか?
まず押さえておきたいのは、長期投資家として有名な投資家の本を読むこと。例えばウォーレン・バフェットの投資法が書かれた本などは、長期投資をする際に本質的に必要とされることが多く書かれています。テクニックも大切ですが、投資家として心得ておきたい本質的な姿勢なども学んでいくことで、判断力が磨かれるのかもしれません。
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投資の世界には機関投資家と呼ばれる人達がいるそうです。あまり馴染みがないという人がほとんどなのではないでしょうか。機関投資家は、個人投資家と違い運用する資金の額がとてつもなく大きいので市場に対して影響力があるらしいです。投資の参考となるように機関投資家がどんなことをしているか簡単にご紹介したいと思います。
長期投資に向いている銘柄って?
成長株である
投資の基本原則は「安い時に買って高い時に売る」でした。どんなに魅力的な企業の株でも、すでに株価が高騰している状態で買うのはいい判断とは言えません。一方でこれから成長していく企業や先行投資を行っている時期の企業は株価が安いことも。
過去、Yahooの株が高騰したことがありました。Yahooが上場して間もない間に株を保有していた人は、そのまま保有していればかなりの資産を築くことができたと言われるほどです。このように、これから成長する企業の株式は今後大きく利益を伸ばせる可能性があります。
これから企業が大きくなり、株価が上がると予想される成長株は長期投資に向いている銘柄と言えます。見極めはとても難しいですが、予想通り企業が成長していった時に得られるリターンはかなり大きいと言えそうです。
また、なんらかの理由で一時的に株価が下がっている銘柄も「安い時に買う」原則から言うと向いているとも言えますが、一時的に株価が下がっている理由を慎重に判断しなければ、そのまま倒産する可能性も否定できませんので、一時的に株価が下がっている企業は注意です。
安定している
企業の業績が安定している銘柄の場合は、突然株価が大暴落したり激しく上下する可能性はかなり低いでしょう。株価が安定している企業も長期投資に向いている銘柄と言えます。
その一方でベンチャー企業や会社ができてあまり年数が経っていない企業など、将来的に伸びる可能性がある企業を選ぶことができれば、大きく収益を伸ばせる可能性はありますが、必ずしも業績が右肩上がりになるという保証はありません。
できるだけ安定している企業を選ぶ場合は、設立してからあまり日が経っていない企業よりも、ある程度年数が経っている企業を選ぶことをお勧めします。また、規模が大きく色々な方面で事業を展開している企業も、どこかの事業で損失が出たとしても他の事業でカバーできるため、比較的安定していると言えるでしょう。
株主配当金があったほうがいいの?
特にチェックしておきたいのが株主配当金があるかどうかです。株主配当金とは、企業が出した利益の一部を株主に分配することなのですが、もしも長期投資中に株価が下がって損が出ている時期でも、配当金でその損をカバーすることも可能になります。
株主配当金があるかどうか・どれくらいの金額なのかは企業によって変わってきますが、証券会社の各銘柄情報欄に記載されていますのでチェックしておくことをお勧めします。もしも配当金が1株10円だったとすると、1,000株保有していれば10,000円の利益が株を保有しているだけでもらえることになります。
しかしこの配当金、投資スタイルによってはないほうがいいことも。配当金があると、利益が出た分が一旦手元に出てきてしまいますが、配当金がない場合は利益を投資資金に上乗せして再投資に回すことができます。そのため、長い目で見ると得られる利益に差が出ることに。
配当金がある場合も、得た配当金をまた投資資金に加えることはできますが、基本的に20%課税された後の金額が戻ってくることになるため、効率は悪くなってしまいます。配当金については、投資する前にしっかりとリサーチしておきましょう。
自己判断できるベースを作る
長期投資に向いている銘柄の特徴は何点かありますが、その条件を満たしたからといって必ずしも利益が出るわけではありません。
最終的に銘柄を決めるときに必要なのは、やはり自分の判断です。日頃から気になる銘柄をチェックしておく、その業界について詳しくなっておく、信頼性の高い情報を手に入れるなど、自分の判断力の基礎となる情報をたくさん仕入れておくことは銘柄を選ぶ上で大切なことです。
その他にも四季報などを読む力を身につけたりと、準備としてできることはたくさんありそうです。
投資信託は長期投資に向いている?
投資信託は、国内外の株式や債券などを組み合わせて「ファンド」と呼ばれる投資商品とし、投資家から資金を集めて大きく運用する投資方法です。投資信託といえば長期投資を連想する人もいるかもれません。一般的に投資信託は長期投資に向いていると言われることが多いようですが、実際には長期投資に向いている商品と短期投資に向いている商品など、ファンドによって分かれているため注意が必要だと言われています。
株式であれ、投資信託であれ、長期投資に向いていないのは、その銘柄とは関係ないところで価格が変動するリスクが高い銘柄と言われています。例えば海外の債券を保有するとき、その国が政治的に不安定になっていると貨幣価値の動きが激しいことが予想されますし、最悪の場合は政府が交代するなどの理由によって債券が無効になってしまうかもしれません。
投資信託は本当に儲かるの?初心者が体験談から学びたいもの6か条|
「投資信託で老後資金が増えた!」「投資信託で預貯金が億単位まで達成できた!」と聞こえてくる一方、「投資信託で損をした!」「投資信託では全然儲けなかった!」と、聞こえてくるのが投資信託という商品。やっぱり投資信託で儲けるのは難しそうだと、興味はあるけれどやる前から怖いと思って諦めてしまっていませんか?やはり成功も失敗も体験者の声から学ぶものがあります。体験談からみえてきた、投資信託に勝つ秘訣とは?
FXは長期投資に向いている?
FXで長期投資をするスタイル
FX(外国為替証拠金取引)は、外貨の値動きによって利益を得る投資方法ですが、デイトレーダーなどの短期投資家が多いイメージがあるのではないでしょうか。FXは株式投資などとは異なり、24時間市場が開いていることもあり、リアルタイムで取引が可能です。また、レバレッジがきくことで小さい資金でも大きく利益を上げることが可能になっていることもあって、短期投資に向いていると言われています。
しかし、FXをしている投資家の中には短期投資をしながらも長期投資を行っている人や、長期投資のみを行っている人などさまざまです。FXで長期投資を行う場合、もちろん為替差益を狙っていくという方法もあるのですが、一般的に取られている方法がスワップ金利による利益を得る方法です。
スワップ金利とは、外貨を買った時についてくる金利のことです。
スワップポイントとは、通貨間の金利差調整分のことです。一般的に、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買えば、2通貨間の金利差からその差額を受け取ることができます。
ただし、2通貨間の金利差が縮小するとスワップポイントの額は少なくなり、また、金利差が逆転するとスワップポイントの受取りと支払いの関係が逆転します。
出典: www.rakuten-sec.co.jp
豪ドルのスワップ金利が狙い目?
スワップ金利はどの通貨も同じ金利ではなく、通貨によって金利が高いものとそうでないものがあります。中でも狙い目とされているのは豪ドルのスワップ金利となっていて、例えば楽天証券の場合は豪ドル/円で豪ドルを買った時のスワップ金利は以下の通りです。
豪ドル/円:93円
出典: www.rakuten-sec.co.jp
これは10,000通貨のときの1日あたりのスワップ金利となっているため、もしも30日豪ドルを保有した場合は99円×30日=2,970円の利益が出ることになります。ちなみに、豪ドル/円と同じくスワップ金利が高いとされているのが、NZドル/円とトルコリラ/円となっています。
基本的にはFXの中でポジションを保有するため、為替変動によって損失が出ることもあります。しかし、ロスカットされなければ決済しない限り損失は確定しないため、もしもレートが予想と違う方向に振れて損失が出ていても、長期保有することでまたレートが戻って来ることもあります。その場合でもスワップ金利は日々手に入れることができますので、ある程度まとまった資金があるのならスワップ金利で収益をあげるのもいいかもしれません。
スプレッドとスワップポイント | 楽天FXの魅力 | 楽天 FX | 楽天証券
参照元:楽天証券株式会社(2016年11月時点、著者調べ)
これを押さえれば怖くない!国内株式の基本と始め方まとめ|
少し余裕のある資金で預貯金以上のリターンを期待したい!!最近よく聞く株式投資。でもいざ株式投資を始めようと思っても、始め方が全く分からない…。そもそも国内株式ってどういうもの?証券会社を選ぶ基準は何?ここではそんな国内株式の始め方と基本についてお話します。
まとめ
株式の長期投資は、銘柄を選ぶときにチェックするポイントや分析に使用するデータなどが短期投資とは異なっています。同じ株式投資といっても、短期投資と長期投資とでは質が違うとも言えそうです。自分がどちらの投資方法が向いているのか、また、長期投資のメリットやデメリットも把握した上でどのような投資方法を選んでいくのかを決める必要がありそうです。
株の銘柄も長期投資に向いているものとそうでないものがありますので、まずは基本を押さえることが大切です。投資はギャンブルだとよく言われていますが、ギャンブル性を高めるのも最小限に抑えるのも自分次第です。楽しく学んで、楽しく長期投資をしていきましょう。
公開日:
最終更新日:2017/01/25