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世界一の投資家が実践している投資方法とは

一言に投資といっても様々な投資方法があります。配当が高い株を狙う方法、IPOしたばかりの株を狙う方法、その他にも投資家の数だけ方法があるといっていいでしょう。今回はそんな投資方法の中でもバリュー投資という投資方法をご紹介します。世界一の投資家として知られるウォーレンバフェットも実践するバリュー投資、是非理解していってください!

世界最高の投資家も実践!?

投資の世界では神様と呼ばれる人物が存在します。その名はウォーレン・バフェット。2015年には世界3位の資産の持ち主で(1位はマイクロソフト創業者のビルゲイツ)投資家として活動しています。様々な投資方法の中でバリュー投資が一番着目を集めている原因は恐らく、彼の影響でしょう。

何故ならウォーレン・バフェットの行う投資手法こそが、今回のキーワード「バリュー投資」なのです。彼は何と11歳のころから投資を始め、2015年時点では総資産が9兆円もあると言われています。恐るべき資金力です。

彼は投資会社を経営していて(バークシャーハサウェイという会社です)この会社がどんな銘柄を選ぶかというのを世界中の投資家たちが常に注目しています。それほどまでに投資の世界で大成功した、まさに神様と呼ばれる人なのです。

今回はそんなウォーレン・バフェットも実践するバリュー投資の考え方、投資術をお伝えしていこうと思います。皆さんの投資の一助となれれば幸いです。

バリュー投資を理解しよう!

ではそんな世界的な投資家も実践するバリュー投資ってどんな投資方法なんでしょうか。ここでは5つの項目に分けてお話しします。

とにかく割安株を狙う!

バリュー投資の考え方で最も大事なのは一つだけ。「とにかく割安な株を狙う事」です。バリュー投資においてはこれが唯一にして最大の着目点になります。

株式市場における株価の上がり下がりは様々な要素に影響されます。特に短期的な変動は予測することがかなり難しく、常に変動を繰り返します。もし短期的な投資で利益を上げようと思ったら、年がら年中モニターに張り付いて株価の変動を見ていなければいけません。ですが長期的に見ると株価は本来あるべき適正な価格へと収束する、とされています。

バリュー投資ではこのように「本来あるべき適正な価格へと収束する」現象を利用します。つまり適正な価格よりも安いと考えられる株を購入し、長期的に保有して、適正価格に戻ったところで売却する、という事を繰り返して利益を上げていきます。

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精神的安定が凄い!

この投資方法で特に嬉しいのは、精神的なプレッシャーが少ない事です。何故なら割安株を買うという事は、割安感が株価の下支えをしてくれるからです。株式投資においては会社の状態を表す様々な指標がありますが、これらがこの株が割安であると示してくれれば市場の原理としてかなりの確率で株価が上がっていくことになります。

つまり買った株が長期的にみて元の値段よりも下がる(資産が減る)心配が少ないという事です。これは精神的には非常に安定する要因となります。特に他にやるべき業務、仕事がある人にとっては株の事をあまり気にせず日常生活を送れる事は重要なポイントです。

ですのでバリュー投資は、投資の他にもやるべきことがあるけど、投資もやりたい!という人が採用する事が多いです。一方で後述しますが、バリュー投資はその準備のために非常に時間がかかります。ここのバランスが取れる人が一番バリュー投資に向いていると個人的に考えています。

長期保有する忍耐力

バリュー投資のデメリットを挙げるとすれば、利益を出すには世間がその株に注目してくれるまで待たなければいけないということです。つまり長期的に保有する忍耐力が必要ということになります。

割安株は成長力が無かったり、時価総額が低かったりと地味な銘柄である事が多く、そのためなかなか人目につきません。誰にも認知されなかったら需要が伸びるはずもなく、株価もなかなか上がりません。この期間を耐えられる忍耐力がある方でなければ厳しいといえるでしょう。

株を<長期保有>して上手に資産運用するために考えたいコトとは?|

皆さまが大切にされているお金はどのように活用されていますか?物欲にものを言わせて購入ばかりもしていられません。昨今銀行に預金しても利子がほとんどつかない現実があります。そのような現状で少し視点を変えて<株>を持つ事を選択肢のひとつに考えてみませんか?資産運用を図る上でも長期保有をするのは選択肢の1つになります。実際<株購入>にあたっては、基本知識をある程度身につけていた方が安心できます。

売り時は?買い時は?

買い時は簡単で、とにかく割安の状態だったら基本的に何を買ってもいいでしょう。ただし何をもって割安とするかは自身の中で基準を決めておかないと判断が難しいので注意してください。そして、どちらかというと売り時の方が難しいと考えられます。

売り時はその株の割安感が薄れた時です。これが意外と難しく、割安感が薄れてくるともっともっと上がるだろうと期待してしまう事が多いのです。そうして無駄に長期に保有してまた株価が下がってきて利確できなかったという事態が起こりやすいと言えます。対策として「この株価になったら絶対売る!」という売値をあらかじめ設定しておいた方がいいでしょう。

この話はバリュー投資に限った話でなく、投資全体に言えると思います。人は未来の事については非常に楽観的に考えやすく、想定以上に株価が下がっていってもまだ大丈夫と考えたり、想定していたレベルまで株価が上がってもまだ上がると考えてしまうものです。

このミスを避けるため、事前に(冷静な時に)自分なりのルールを設定し、それに従って株を売買した方がよいでしょう。当人になると熱がはいりやすいものです。先にルールを決めてそれに従事するというやり方を個人的にはおすすめします。

企業分析が重要!

バリュー投資ではとにかく企業を分析する力が重要になってきます。何故なら企業分析を行わなければ「適正な株価がどれくらいであるのか、今の株価は本当に割安なのか」といった事を把握することが出来ないからです。これらの把握が出来なければそもそもバリュー投資は成り立ちません。

バフェットの名言の一つとして「その企業について一本の論文を書けるくらい研究しなければ、投資をしてはいけない」という言葉があります。投資の神様をもってしても企業分析はそれほど重要な要素なのです。

この企業分析ですが、やり方によっては専門的な(特に会計の)知識が必要になってきます。これについては後述しますが、しっかりと企業分析が出来るようになるのは大変です。心してかかりましょう。

バリュー投資でよくある質問

バリュ―投資の概要を説明しましたが、まだまだわからないことも多いでしょう。ここではよくある質問をいくつか紹介します。

今は向いていないって本当?

そんな投資の神様も実践するバリュー投資ですが、現代の日本ではバリュー投資は向いていないのではないか?という意見もあります。これについての著者の個人的な見解をお話しします。結論から言うと、向いていないと判断できる要素もある。と思っています。バリュー投資では基本的に割安株を長期保有することが前提となります。ですのでそもそも割安株を買う必要があります。

しかし、近年(2016年1月現在)の日経平均株価はアベノミクスの影響もあり大幅に上がっています。これは単純に考えればほとんどの株が割安ではなく、適正価格かそれ以上の株価となっていると考える事も出来ます。割安株が無いので現代は向いていないという考え方です。

先ほども申し上げた通り、割安株は基本的に誰にも注目されていません。日経平均株価も代表的な株の平均というだけで、まだ芽が出ていない株はあまり関係ありません。しっかりと企業分析を行い、適格に適正価格を見抜く能力を養えば十分使っていけると考えています。

どんな指標を用いればいいの?

バリュー投資においてこの株が割安かどうかを示す指標はいくつかあります。そのうちの2つほどご紹介しましょう。

?PER(株価収益率)
・計算方法:時価総額÷純利益
PERは会社の利益と株価の関係を示していて、割安性を測る手法としてよく用いられます。一般的にPERが低ければ低いほど会社が稼ぐ利益に対して株価が割安であるといえます。

「PER」の意味と使い方を教えてください。 | 日本証券業協会

参照元:日本証券業協会(2016年2月時点、著者調べ)

?PBR(株価純資産倍率)
・計算方法:株価÷1株あたり株主資本(BPS)
こちらは会社の純資産と株価の関係を示しています。こちらもPERと同様株価の割安性を測る事が出来る方法です。これを使うと企業の持っている株主資本から見た株価の割安度がわかります。こちらも一般的に低ければ低いほど割安であると言われます。

「PBR」の意味と使い方を教えてください。 | 日本証券業協会

参照元:日本証券業協会(2016年2月時点、著者調べ)

今回は2つ紹介しましたが、こんなものはバリュー投資を行っている投資家の間では常識的な事で、本当にバリュー投資で稼ぐつもりならもっと様々な事を勉強する必要があります。個人的にはこれだけで判断したらかなりの確率で損失が生まれてもおかしくないと考えています。

バフェットはグロース投資では?

投資についてよく知っている方はバフェットの扱う投資方法はグロース投資では?という疑問を持たれる方が多いようです。グロース投資とは、割安性に着目するのではなく、その会社の今後の成長性(グロース)に着目します。こちらは会社そのものもそうですが、社会的な需要がある事業を行っているかどうかが重要になります。

本題の、バフェットが行っている投資がグロース投資かバリュー投資かという話ですが、一般的にはどちらも含んだ独自の手法であるという見方が多いです。恐らく、その会社に投資すべきかどうかの判断はグロース投資的な視点で、実際に「今」投資すべきかどうかという判断はバリュー投資の視点で見ているのではないかと思います。

知っておくべき事とは?

バリュー投資をする上で知っておくべきものがいくつかあります。今回はその中でも重要な2点を挙げていきます。これはバリュー投資に限った話でなく、投資全体に言える事だと考えています。是非しっかりと読んで理解していってください。

やっぱり財務知識が必要!

先ほども言いましたが、バリュー投資で成果を上げるためにはやはり「会社の適正株価」を見抜く能力が必要です。そのためにはただぼんやりと会社のHPを見たり、先ほど出したPERやPBRの指標に着目するだけではとてもじゃないですが足りないでしょう。

会社を研究する上で最も効果的な方法は何か?一般的にそれは財務諸表と呼ばれるものを読むことだと言われています。財務諸表とは、上場企業が公表しなければならない財務に関する1年間の総まとめみたいなものでこれをよく研究すれば会社の本当の姿が浮かび上がってくるとされています。

そしてこの財務諸表、一定にルールに従って書かれているのですが素人目には本当に何が書かれてあるのかわかりません。しかしだからといって読めないままでは完全な博打で投資するのと変わりません。大変だとは思いますが、是非1冊本を買ってでも勉強することをおすすめします。

自分に合った投資方法を!

ここまでバリュー投資の方法をずっとお話ししてきましたが、他にも様々な投資方法があります。これらのうちどれが良くてどれが悪いというわけではなく、ご自身のスタイルに合った方法を選ぶのが重要だと個人的には考えています。

バリュー投資は比較的安心感をもってゆっくりと行える投資だと思いますが、一方でゆっくりとやるためには投資前の企業分析に十分な労力と時間を消費しなければなりません。本当に毎日忙しくてそれどころじゃない!という方にはあまりお勧めできない内容になるかと思います。

逆にそれなりに時間があってしっかり安心して投資をしたい!という方にはおすすめです。じっくりと起業を分析し、これだ!と思う企業に投資していきましょう。

バリュー投資総まとめ

いかがでしたか?投資方法には様々な種類がありますが、バリュー投資はその中でも特に着目されるやり方です。世界一の投資家、ウォーレン・バフェットも実践するバリュー投資のほんのさわりをこの記事ではご紹介しました。それではこの記事のまとめにはいりましょう。

バフェットも実践する投資術!

投資の神様も実践するバリュー投資、そういわれるとさぞ凄い投資方法なんだろうと思われるかもしれませんが、本質は非常に簡単です。とにかく割安の株を買う。そして、市場の原理を利用して、適正な価格になったら売り出して利益を得る。これだけです。

手間はかかるが安心感が違う!

一見簡単そうに見えますが、この投資法は非常に手間をかけなくてはいけません。この会社の適正価格がいくらか、を知るためにはやはり会社の事、社会の事を深く知らなくてはいけないからです。この手間が面倒でバリュー投資に手を出すのが億劫だという人もいます。

しかしここでしっかりと企業分析が出来れば後はそれを信じて買って待つだけ。精神的な安定感は非常に高いものとなります。自分は株なんて買ったら精神的にちょっと…という人はおすすめかもしれません。

財務知識は必須!

会社の適正価格を知るためには会社について深く知らなければなりません。そしてその上で財務の知識は欠かせません。前述した通り、会社の状態を知るのには会社の財務状況を知るのが一番手っ取り早く、正確だからです。

財務諸表の読み方は、勉強しなければ何が何だかわかりませんが勉強してみると以外と面白いと感じると思います。会社がどんな事業から売上を出しているのか、どこにコストがかかっているのか、一見するとわからない様々な側面を垣間見ることが出来ます。

投資方法は自分と相談で!

バリュー投資に限らず、世の中には様々な投資方法があります。どの投資方法が最良というものでもなく、その人のスタイルに合わせた投資が一番だと個人的には考えています。

どの投資方法が一番適しているのかを決めるのは最終的には自分です。ご自身の生活を振り返って最適だと思われる投資方法を選択、もしくは創り上げてください。

公開日:
最終更新日:2017/01/25