投資信託の良し悪しは基準価額で判断する
最近投資信託を勧められて始めた人、ちょっと気になってどんな商品を買えばいいのか悩んでいる人様々だと思います。投資信託の知っておかないといけない基準価額というものを少しわかり易くこちらで解説したいと思います。
投資信託を購入したきっかけ
勧められたのでよくわからないけど投資信託を購入した
投資信託を銀行の方に勧められて定期よりも金利がいいし、近い将来に使う予定のないお金で少ない金額から始められると言われて50万円で進められた銘柄を買った人。基準価格が上下するので積み立てで買ってみてもいいかも、と言われて積み立て預金のようなつもりで投資信託を購入した人など様々な エピソードを耳にします。
確かに間違ってはいませんが、そういった人の多くは自分の意思で投資を行ったとは言いがたく、投資に関する基礎知識もないことが多い傾向にあります。そのため、自分が実際に勧められているのがどんな銘柄なのか、どんなデメリットがあるのかをしっかりと把握できていないことも多いようです。
定期預金のように必ず一定期間お約束の金利がつくわけでもなく、投資信託を手放した時に損をしてしまっていたと気づく人もいるようです。投資信託も株と変わらず自己責任のリスクのある、元本の保証のない金融商品だということを意識しておくことをおすすめします。
投資信託とは何なのか?
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。このように、投資信託の運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。
つまり株は自分で購入し自分で売買のタイミングを考えて利益がでるように自分で運用するものですが、投資信託は専門家がみんな(投資家)から集めた大きなお金を使って代わりに運用してくれているというものです。
当然利益があがるように専門家は運用しているつもりなんでしょうが、世界の市場環境に影響されますので運用がうまくいかない場合もあります。それをあらわしているのが基準価額ですが、基準価額だけの比較で投資信託の銘柄の良し悪しがわかるものでもありません。
投資信託の基礎知識 - 投資信託協会
参照元:投資信託協会(2016年2月、著者調べ)
投資信託とは?初心者の為にFPが教える、今さら聞けない基礎知識|
日銀が、マイナス金利政策を導入した今日、預金金利はさらに低下傾向にあります。このような状況下で投資に関心を持つひとも多いのではないでしょうか。投資初心者に人気のある金融商品のひとつに投資信託があります。メディアにも頻繁に取り上げられる投資信託ですが、あなたは投資信託の基礎知識を自分のものにできていますか?ここでは、FPとして投資信託販売経験を持つ私が、今さら聞けない投資信託の基礎知識を解説します。
基準価額とはなんなのか?
基準価額というのはその投資信託の1口あたりの価格のことです。投資信託の銘柄は日々変動しているため、今日買うのと明日買うのでは値段が違う可能性が高いことを考えていつ買うのかも検討しなければなりません。しかし、株価のように今いくらなのか、とわからないのが投資信託の基準価額なのです。
投資信託は複数の債権や株式不動産などを組み合わせた金融商品なので、組み合わせた債権や株式などそれぞれの価格が確定しないうちは投資信託自体の価格が決定できないというしくみになっています。大抵の場合は売買を決定した翌営業日もしくは翌々営業日に投資信託の基準価額が決まります。
そして大切なのことは購入した投資信託や検討している銘柄がいったいいつから発売されて現在の基準価額になったか、ということです。投資信託の新商品が発売される時は必ず1万口1万円から販売されます。そして日々運用されて現在の基準価格になるというわけです。
そもそも投資信託とは? - 投資信託協会
参照元:投資信託協会(2016年2月著者調べ)
基準価格の更新時間は?
この基準価格は日々更新されますが、同じ日でも取引に入る時間によって基準価格が違ってくるとなると厄介ですよね。具体的な時間は決まっているのでしょうか?
基準価格は、銘柄が国内か海外かによってその更新時間が変わってくるようです。例えばSMBC日興証券の場合は以下のようになっています。
国内投資信託の基準価額のデータは毎営業日の21時30分頃に更新されます。また、外国投資信託の純資産価格のデータは毎営業日の19時頃に更新されます。
出典: faq.smbcnikko.co.jp
他の証券会社も複数確認してみましたが、国内の銘柄については夕方から夜にかけて基準価格が更新されるようです。海外の銘柄についてはそれよりもさらに遅くなるようです。詳しくは、それぞれの証券会社のホームページに記載されているので確認してみてください。
投資信託の良し悪しは基準価額でわかる?金融業界経験者がカンタン解説|
最近投資信託を勧められて始めた人、ちょっと気になってどんな商品を買えばいいのか悩んでいる人様々だと思います。投資信託の知っておかないといけない基準価額というものを少しわかり易くこちらで解説したいと思います。
基準価額とはどうやって決まるのか?
基準価額の算出の仕方
基準価額は投資信託の一口あたりの価額のことでみなさん(投資家)が投資信託を購入・換金する際は、基準価額で取引が行われます。
投資信託の資産のうち投資家に帰属する額を「純資産総額」といいます。この純資産総額を投資信託の総口数で割ると、一口あたりの価額、すなわち「基準価額」が算出されます。つまりみんなから集めたお金をみんながもっている口数で割った金額が基準価額になるということです。
基準価格の推移について:基準価格が下落する原因は?
基準価格は、上に書いたように純資産総額を総口数で割った数値になりますが、この基準価格が下落する原因は一つではありません。そのため、基準価格が下落している投資信託を買ったほうがいいのかそうでないのかはこの原因にもよってきます。
よく言われている原因としては、ファンドに含まれている債権や株式の価格が変動することによってそれに連動して下落するというもの、また分配金を出したために価格が下がるというものです。しかしこれだけではその投資信託を保有しておいていいのか売却したほうがいいのかの判断はつきにくいですよね。
例えば、純資産が減っているにもかかわらず基準価格が上がっている銘柄がありますが、この場合は資産価値が下がっていることが原因と考えられます。この場合、資産価値が下がっているため売却を検討したほうがいいかもしれません。
一方総口数が増えたために基準価格が下落していることも考えられます。このケースは一見その投資信託商品が人気なために総口数が増えていると見られるため、保有しておいたほうが良いとも思えます。しかし基準価格が下がっているということは、ファンドの資金が購入している人に対応しきれていないということにもなりますので、この点が危険視される要因にはなります。
分配金が基準価額に与える影響
ここで唐突に「分配金」という言葉が出てきましたが、投資信託商品を検討する上で分配金はどういうタイプがいいですか?と聞かれているはずです。投資信託には「分配金」と呼ばれるお金を投資信託の決算が行われる際に支払う仕組みがあります。毎月分配金をもらえる商品(毎月決算型)や1年に1回だけ分配金がもらえる商品(年1回型)や分配金がない商品もあります。
実はこの分配金によっても基準価額は影響されるので分配のタイプによっては基準価額が全く違うこともあります。
分配金は投資信託が株式や債券に対して投資し運用して得た収益を保有口数に応じて投資家に分配するものです。分配金は、投資信託の信託財産から支払われます。そのため、分配金が支払われると、「純資産総額」および「基準価額」は下落します。
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各証券会社の基準価格の知り方
基準価格の一覧表などはあるの?
基準価格はあくまでもそのファンド内の資金の流れを判断するために使うもので、他の銘柄と比較するものではありませんが、基準価格の一覧を確認したいと考えるときもあります。基準価格の一覧表は各証券会社の公式ホームページで確認することができ、基準価格の他にも前日比の価格や総資産額を確認することもできます。
また、詳しく知りたい場合はその銘柄についてのページに飛べば、基準価格の推移なども確認することができます。残念ながら、証券会社を超えて全ての投資信託の銘柄が一覧になっている表はないようですが、証券会社ごとの一覧表を確認するだけでも他の銘柄と比較できますので、ぜひ利用してみてください。
『基準価額』を使って投資信託が儲かっているかどうかを判断する方法|
少額から投資できることで人気の投資信託ですが、お持ちの投信が今までにいくら儲けているのかご存じですか?今回は、投資信託の『基準価額』をもとにした指標や数値を正しく理解することで、どれだけ儲けているのかを判断する方法をご紹介します。
分配金について
分配金の受け取り方
分配金の受け取り方には2種類あります。あくまでも分配金をだす投資信託のお話になりますが、分配金が毎月や年に1回支払われた場合、口座に振り込んでもらういわゆる現金での受け取り方「分配金受取型」と支払われた分配金をそのまま同じ投資信託に再投資する「分配金再投資型」の2種類です。
どちらがいいとか悪いとはなく本人の希望ですが、「分配金受取型」は毎月わずかながらも分配金が出ていることを確認できるのと、「分配金再投資型」は分配金を再投資して新しく何口購入しました、というお知らせがきますのでそれを確認します。
「分配金再投資型」にしておくとその投資信託を売却、換金した時には買った時よりも口数が増えていますので換金した金額は当初の予定よりは多くなっていることでしょう。「分配金受取型」は口座に振り込まれますので投資信託そのものを売って利益をあげることよりもある程度分配金がたまったら何かに使おうとか、そういう目的の方が多いように思います。
しかし、口数が増えていたとしても売却、換金するタイミングでは基準価額が購入当時よりもあまり変化がないようでしたら購入当初の金額よりも多く受け取れますが、極端に値下がりをしていた場合は口数が増えていても利益が出るとは限りません。
分配金の金額や支払いの方法が基準価格に影響する?
この分配金を支払うか支払わないかで基準価格が変わるということがまだよくわからない方もいらっしゃると思います。わかりやすく言えば臨時収入が入ったのでみんなに臨時収入分を配って元からもっているお金で運用するのと、臨時収入分を配らずに運用資金に組み込んで再び運用するのとでは資金が大きい方が利益がまた増える可能性が高くなりますよね。
そうすると運用した結果、運用資金の多い方の基準価額は高くなり運用資金に変化のない投資信託とは基準価額に差が出てきてしまいます。つまり毎月分配型の投資信託の方が年1回分配型より基準価額が低くなります。
投資信託の分配金とは?仕組み〜税金を学んで賢い投資ライフを|
投資信託の分配金は、単純な利益ではありません。株式や債券の利益とは異なり、独特のルールが存在しています。投資信託の分配金の基礎知識や計算方法、税金がかかる分配金とかからない分配金などを一挙ご紹介します。しっかりチェックして賢い投資ライフを!
どんな投資信託を選べばいいの?
自分の資金をよく知って自分に合うものを
まず自分の希望にあう投資信託はどういうタイプのものかを考えてみましょう。以下のような感じで自分の考えを書き出してみましょう。
◼何のために投資をするのか目的を決めましょう。(運用目的)住宅資金や老後の資金の確保など
◼投資をする期間を決めます。車なら3年から5年とか、教育資金なら10年とか
◼万が一に備えるお金なのかある程度余裕の資金なのか、それによって金利が低くても元金が減らない定期預金などにするのか、余裕資金なので少しリスクがあっても利益がでるような金融商品にするとかを仕分けないといけません。
投資信託は中長期的な視点で運用をする金融商品なので短期で換金した場合元金より減ることがあります。数年は使うことのないお金を運用にまわすことをオススメいたします。
リスクの高い、低いとは?
◼債券型投資信託
投資信託の商品の中でもどんなものに投資をしているかどうかで運用実績が変わります。初めての方やできるだけ損失を抑えたい方は債券に投資して運用している商品を調べてみましょう。債券型は価格変動が少なくリスクも少ないものが多いようです。債券でも格付けがありますので格付けの高い債券に投資して運用している商品は信頼度が高いといえるでしょう。
◼バランス型、リート型
バランス型・リート型の投資信託はリスクが中程度の投資信託です。バランス型投資信託は債券や株など複数の資産に分散投資をしており、「債券投資の安定性」と「株式投資の収益性」を合わせ持った商品といえます。ただ、一口にバランス型の投資信託といっても、商品によって投資する資産の割合が異なりますので、目論見書などの説明書を読んで事前に確認しておきましょう。
リート型商品は不動産に投資している商品です。日本の不動産に投資しているもの、海外の不動産に投資しているものいろいろあります。そこそこ利益が欲しいが大きなリスクは取りたくないという人はこの中程度のリスクの商品も検討してみてはいかがでしょうか?
◼株式型投資信託
大きくリターンを求めるならばリスクも大きくなる株式型を選ぶことになるでしょう。リスクが高くなりますので債券型やバランス型も一緒にもって損失を大きくしないように工夫しましょう。
自分に合った投資信託を選ぼう|やさしい投資信託のはじめ方
参照元:ライフパートナーズ(2016年2月、著者調べ)
基準価額の高い、低いで良し悪しが決まるわけではない
いろいろ説明を聞いてもなかなかピンとくるものもないし、勧められたものにしようか?と思う方も多いと思います。私が必ず気にするのは販売され始めて何年くらいたつ商品かどうかということです。
販売されてまだ1年程度ならば世界の情勢の変動をあまり受けてない可能性もあるので分配金ももらえて基準価額も高いので魅力的に見えますが、急激な変化のあとどれだけ持ち直してくるかはわかりません。
何年か前に販売されて純資産額が多い商品はそれなりの波を受けながらも現在の状況に至っています。例え基準価額が低いかな?と思ってもそういう投資信託も候補にあげておいた方がいいと思います。純資産が多いというのはそれだけたくさんのお金を投資家から集めているということですから、ある意味信頼があるということでしょう。
そしてよく新発売の投資信託があるので購入しませんか?というおすすめもある時もあります。単位型と言って発売の時にしか買えない投資信託の時と追加型と言って発売後もいつでも帰る投資信託もありますが、新規に発売時1万円というのがわかりやすいのでこれからは上がった下がったの一喜一憂が始まります。でもこの一喜一憂が投資のまた別の魅力ではないかと考えます。
人によっては投資信託を買ったことを忘れている方がいい、とおっしゃる方もいます。ずっと上がったり下がったりを気にするのが心臓に悪いので持っていることも忘れておこう、というそれもまた正解かな?と思います。
投資信託を調べてみる
単純に「基準価額」の高い、低いではその投資信託の良し悪しを判断することはできません。投資信託の成績を比べるのであれば、分配金込みの基準価額の騰落率で判断しましょう。
運用実績と言いますが、少し難しい話になりますがそれを調べてみることでわかってくることがあります。これらに関しては、各投資信託のホームページで確認することができます。
・トータールリターン:どれだけ値上がりや値下がりをしたか
・標準偏差:どれだけ値動きが大きかったか
・シャープレシオ:リスクに見合ったリターンを獲得しているか
また、投資信託の格付け評価をしている企業、モーニングスター社のホームページでは5400本の投資信託の運用実績に関する情報が掲載されています。是非一度気になる投資信託の情報を調べてみましょう。
投資信託のモーニングスター|株式・投資信託・ETF・ニュース・ランキング
参照元:モーニングスター(2016年2月時点、著者調べ)
投資信託説明書(交付目論見書)を見てみる
証券会社や銀行に行けば各投資信託の商品説明書みたいなもの、目論見書(もくろみしょ)というのが置いてあります。それは購入しようとしている投資信託について投資判断に必要な重要事項を説明してあり投資信託を購入する前に必ず投資家に渡されます。
投資信託説明書(交付目論見書)には重要な事項が記載されていますので購入の前に必ず目を通しましょう。どのようなことが書かれているかというのは以下のようになります。
・ファンドの目的、特色
・投資のリスク
・運用実績
・手続・手数料等
やっぱりなんだか難しくてよくわからないことばかり書いているように思えると思います。しかし最後の項目の「手続・手数料」は結構重要です。次のところでこの重要な手数料について説明したいと思います。
投資信託に関わる手数料とは
まず購入する場合、証券会社や銀行(販売会社)に販売手数料を現金で支払わなくてはいけません。この販売手数料は販売会社や投資信託の商品によっても違っていて説明書や目論見書に「購入金額に対しての何パーセント」と記述があります。
株式に投資するタイプの投資信託は比較的販売手数料が高めに設定されているものが多いと思います。
最近はインターネットでもネット証券サイトがたくさん存在していて、ネットで投資信託を購入する場合ノーロード商品(販売手数料のかからない商品)も増えました。
ネット証券の方が取り扱い商品がたくさんあったり比較ができたり、少し勉強している人ならば十分理解してネット上で投資信託の購入ができると思います。購入も換金も自分でネット上でできますから、証券会社や銀行の営業時間に合わせて窓口に行く必要もないので自由にゆっくりと悩み検討して売買ができます。しかし誰のアドバイスもないのでしっかりと情報を仕入れた上で検討しなければなりません。
あと手数料としては運用管理費用(信託報酬)、監査報酬、売買委託手数料などがありますが、これはそれぞれの目的で投資信託の信託財産から間接的に支払われますのであまり身近に感じることはないと思います。
そして換金時にかかってくるのが信託財産留保額というものです。この「信託財産留保額」とは投資信託を途中で売るときに他の投資家の為に投資信託内においておくペナルティとしての財産です。この留保額は後に基準価額や分配金に反映されます。
運用する側から見ても頻繁に解約されると安定的な運用ができなくなりますので信託財産留保金制度は短期売買をできるだけなくし投資信託の運用を安定させる意味もあります。この信託財産留保額制度を取っているいるかどうかは投資信託ごとに違いますので投資信託説明書などで確認してから購入を検討しましょう。
《投資信託の手数料》運用利回りに大きな違い!事前に要チェック|
投資初心者にも利用しやすい投資信託。でも意外と見落としがちなのがその手数料です。投資信託の手数料は、投資家が手にできる運用成果に大きな影響を与えますので、購入前に慎重なチェックが欠かせません。ここでは皆さんの今後の投資に役立つように、投資信託の手数料の種類、その計算方法などをご紹介いたします!
各投資信託会社の特徴とランキングから見るおすすめ銘柄
野村證券のおすすめ銘柄と基準価格
野村證券は大手の証券会社です。投資信託のほか、不動産投信やFXなども取り扱っている総合証券会社と言っていいでしょう。大手であることや総合証券会社であることなどから、取り扱っている銘柄が豊富にあること、また投資に関する有益な情報をリアルタイムで手に入れられるシステムが充実している点などがメリットとしてあげられます。
最近では楽天証券やSBI証券など、オンラインで完結する証券会社も増えてきている中、野村證券は店舗を持っており顧客個人へのコンサルティングサービスを行うなど、サービスも充実しています。現時点でランキング上位に来ている銘柄は、フィデリティ・USリート・ファンドB・野村インデックスファンド・新光US-REITオープンとなっています。
この3銘柄はどれも騰落率が高いのが特徴です。基準価格は16,000円〜21,000円程度となっています。
野村證券 | 投資信託ランキング - 騰落率 -
参照元:野村證券株式会社(2016年10月時点、著者調べ)
三井住友銀行のおすすめ銘柄と基準価格
メガバンクである三井住友銀行でも投資信託を取り扱っています。銘柄の種類も多く、気に入った銘柄があれば利用しやすいと言えそうです。通常の銘柄のほかにもネット専用の銘柄などもあり、いろいろなシーンで利用できそうです。三井住友銀行が近くにないという人も、ネット専用銘柄であれば取引がしやすいかもしれませんね。
三井住友銀行のランキング上位の銘柄は、ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコース、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド、三井住友225オープンとなっています。基準値はやや低く、上位2銘柄については3,000円台から購入でき、3位の三井住友225オープンは14,000円台となっています。
投資信託 : 三井住友銀行
参照元:株式会社三井住友銀行(2016年10月時点、著者調べ)
三菱UFJ国際投信のおすすめ銘柄と基準価格
三菱UFJ国際投信はその名の通り三菱UFJ銀行グループの金融機関です。ランキングはいろいろな切り口から調べることができますが、その中でもブラデスコ ブラジル株式オープン・MAXIS 日経225上場投信・ワールド・リート・オープンなどが人気となっています。
基準価格は3,000円〜と、こちらも利用しやすい銘柄が揃っているのが特徴です。
ファンドランキング | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
参照元:三菱UFJ 国際投信株式会社(2016年10月時点、著者調べ)
ゆうちょ銀行のおすすめ銘柄と基準価格
ゆうちょ銀行でも投資信託ができることをご存知ですか?民営化され、投資信託なども取り扱うようになりました。しかしユーザーの声によっては、ホームページが見にくいといったデメリットが指摘されているようです。ゆうちょ銀行の投資信託がターゲットをどこに絞っているのかはわかりませんが、初心者が自分にあった銘柄を選ぼうとするとやや選びにくいかもしれません。
ゆうちょ銀行も、インターネット専用の投信商品を取り扱っています。ある程度投信に慣れている場合はさほど不便には感じないかもしれませんね。ちなみにゆうちょ銀行のランキングで上位に入っている銘柄は、ダイワ・US-REIT・オープンBコース、東京海上円資産バランスファンド、スマート・ファイブとなっています。
基準価格にも幅があり、4,000円〜10,000円前後となっています。この他にも多々銘柄はありますが、比較的安いものが多い印象です。
自分で納得して購入を
証券会社をピックアップして見ていきました。証券会社では、人気のある銘柄をランキングで発表しています。また、個別に相談に乗ってくれるシステムもありますので、初心者でも利用しやすいと言えるでしょう。しかしその反面、金融機関の担当者に相談して勧められるままに銘柄を購入して損をしてしまったと言う声も。
初心者の場合は特に、どの銘柄を選ぶべきかといったことがわかりませんよね。そのため、専門家のアドバイスは鵜呑みにしがちです。しかし、もしかするとその銘柄よりも自分にあった銘柄が他にあるかもしれません。できるだけ、自分で調べて銘柄を探すことが大切です。
【投資信託選び】実際にあった失敗談から学ぶ!運用ポイントとは|
投資は、成功するより失敗する方がはるかに簡単だといえます。どうやったら失敗してしまうか、また失敗しないためにはどうすればいいか?を金融業界出身の私が知っている事例を紹介しながら失敗のポイントをまとめてみました。これでもう投資信託は怖くなるかもしれません。
投資信託を選ぶとき、基準価格以外にチェックしたい5つのこと
1.手数料や信託報酬などのコストはどうなってる?
投資信託をする際にはコストがかかります。投資信託用の取引口座を利用する手数料こそかかりませんが、取引口座に資金を入金または出金する際の手数料や売買手数料などがかかってくることもあるでしょう。また、運用中は信託報酬といって証券会社などに支払う手数料もあります。この手数料は、投資信託を運用する上でかかるコストを投資者で分配する意味合いのものです。
その他、監査報酬などがかかる場合もあり、銘柄や証券会社によってその金額はまちまちです。せっかく利益がでても、これらのコストが高いために利益があまり残らなかったということにならないよう、できれば銘柄を選ぶときに信託報酬などのコストがどうなっているのかについては調べておくことをお勧めします。
2.どんな投資をしたいか、青写真を描こう
一口に投資信託といっても、その内容や性質はさまざまです。構成されているのが国内株式や国内債権だけというものもあれば、海外に特化したもの、あらゆるものをバランス良く含んでいるものもあります。また、リスクが高いけれどその分リターンも高い商品もあれば、その逆でリスクもリターンも低く、安定して投資信託をしたい人に向けたものもあります。
どれを選ぶのがいいかというのは一概に言えず、実際に自分がどのようなスタイルで投資をしたいかによって変わってくるでしょう。たとえば、多少リスクを取ってもリターンが高い方がよければそれに見合った銘柄を選ぶ必要があります。一方で長期投資を考えているのでできるだけリスクを取りたくないという場合には、選ぶ銘柄が違ってきます。
ファンドにもいろいろあり、発展途上国をメインに集めたものもあれば、先進国に特化したものも。少し選ぶことが大変にはなりますが、自分のスタイルにあった銘柄が見つかれば気持ちも上がります。ぜひまずは自分の投資スタイルを洗い出してみてください。
3.余剰資金を使って始める
当然のことですが、投資信託では損失が出ることもあります。始めるときには利益を出そうと考えているものですが、貯蓄などとは異なり、投資なので絶対に利益が確保されていると言うわけではありません。満期になる前に不安になれば途中で売却することもあるでしょう。
もしも損失が出たとしてもできるだけ影響を受けないよう、投資は余剰資金を使って始めるようにしましょう。もしも生活費や必要なお金を使って投資を行っており、損失が出てしまったときには悲惨な結末になりかねません。
それに、絶対になくしてはいけないお金で投資をするというのは大きなプレッシャーがかかるものです。そうすると緊張してしまいますし、冷静な判断ができなくなる可能性もあります。余剰資金とは、明日全額がなくなったとしても生活には困らない資金のことです。
4.定期的にチェックしよう
投資信託の場合、長期投資として利用する人も多いため、FXや株式のデイトレーダーのように銘柄や経済について頻繁にチェックするという人は少ないかもしれません。しかし、思わぬ損失を防ぐためにも定期的に自分が投資している銘柄のものについてはチェックしておくことをお勧めします。
よく長期投資だから損失が出ていたとしてもすぐに対策を取るわけではないからチェックする必要はないという人を見かけますが、できればこまめにとはいかなくてもある程度の間隔で確認はしておきましょう。また、身近に投信をやっている人がいれば情報交換するのもお勧めです。
5.投資仲間を見つけよう
株式や投信などの投資商品は、市場の動向を反映して値動きすることも多いため、他人と情報交換することで知らない業界の事情なども聞くことができたりするからです。一人で調べているだけよりも、いろいろな人の意見を聞くことで視野が広がるのではないでしょうか。
もしも近くに投資をしている人がいない場合は、SNSやブログなどで情報を公開している人とつながることもいいかもしれません。投資を長年やっている人の中には、こうして人と繋がれたことが投資を続けたメリットの一つになったという人もいました。
それに、長期投資でも短期投資でも、銘柄が値下がりして含み損が出たり、実際に損きりして他の銘柄を検討したりといったこともあるでしょう。資金が減ることは精神的にもマイナスの影響がありますし、もしかするとそこで投資をやめてしまおうかと考えることもあるかもしれません。
しかし、同じように試行錯誤しながら投資を続けている仲間がいれば、モチベーションの維持にもつながるのではないでしょうか。
投資信託のリスクを理解して賢く運用!証券会社選びもコレでOK|
銀行の低金利が続いている中、投資への注目度が高まっていますよね。株式投資やFXは難しいけれど、プロが運用をする投資信託に出資をするなら安心と考えている方はいませんか?投資信託も投資方法のひとつであるのでリスクがあります。リスクと対策を知って、お金の運用方法について考えるきっかけにすると良いかもしれませんね。また、投資信託を始めるにあたってオススメの証券会社もお伝えします!
まとめ
投資を始めようとしている方、始めたばかりの方、わからないことばかりで迷うこともたくさんあると思います。まず、投資は個人の責任のリスクのある金融商品であるということと、基準価額が株価のようにそのまま良し悪しを決める材料になるわけではいうということを説明しましたが参考になりましたか?
これからどんな商品を選ぶかも検討材料が多すぎて余計わからなくなりそうですが、自分にとって合うものを知り余裕資金で始めてみてください。これからは新聞やニュースの経済の話も少しずつ興味がでてくるかもしれませんよ。
公開日:
最終更新日:2017/01/25