投資入門!初心者も投資を始められる4つのポイント
投資を始めたいと考えていても、具体的な始め方や、投資の種類についてよくわからないという人も多いと思います。難しそうで、分かりづらい投資を簡単に分類してご説明していきます。投資の重要性や、各運用方法の注意点などもご説明していきます。初心者の方が投資を初める際に、まずやることを4ステップにまとめましたので参考にしてみてください。
なぜ投資をするのか
投資が必要とされている昨今ですが、なぜ今投資を行うのが良いとされているでしょうか。超低金利時代が長く続いている日本では、銀行に預けておくだけで資金が増やせる時代ではありません。増えなくても減らなければいい、と考えている人もいるかもしれませんが、低金利の預金をしていても物価の上昇が起こると実質的には資金は目減りしていることになるのです。さらに、利息には20%の税金が掛かってきます。
投資とは
投資の意味
投資を考える前に、「投資」についてご説明していきます。「投資」は将来の収益のために、現在の資金を支出するというもののことです。具体的な分類では、「物的投資」と「金融投資」に分けられています。
【物理投資】:設備投資(機械投資・装置など)・在庫投資・住宅投資
【金融投資】:有価証券(株式・債権など)
「金融投資」は企業が「物理投資」を行うために行われることも多く、両者は結びついていると言われています。
資産運用について
私を含め、こちらのサイトをご覧になっている方は、少しでも資産を増やすために「投資」をしたい考えている方が多いと思います。今の資産を動かすことによって、資産を生み出すというのが資産運用です。資産運用に投資を検討している方が多いでしょう。ここで、資産運用を行う上で知っておかなくてはならない利益についてご説明していきます。利益の上げ方には「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があり、以下で詳しくご説明していきます。
2016年資産運用、基本戦略4つのポイント [資産運用] All About
参照元:All About(2016年1月、著者調べ)
2016年度の税制大綱が決まり、2017年4月の消費税10%への道筋が固まりました。消費増税だけではなく、社会保障に関しても負担増が予定されており、家計負担はますます重くなりそうです。こうしたなか、2016年は、どのようなマネー戦略で資産防衛していけばいいのでしょうか?4つの観点で解説しましょう。
キャピタルゲイン・インカムゲイン
【キャピタルゲイン】:保有している資産(株式・債権など)を売却することで得る利益のことです。購入した額より売却した額が多ければ、売却差益を得ることができます。安く購入し、高値で売るということですね。キャピタルゲインには、他に不動産・金などがあります。思惑と違った動きがあった場合には、売却により損失が出ることがあります。これををキャピタルロスと言います。
【インカムゲイン】:資産を保有し、利益を得るのがインカムゲインです。安定して継続的に利益を得ることで、預貯金や債権の利息、株式の配当金、投資信託の収益分配金などです。不動産投資の場合は、家賃収入がインカムゲインです。
キャピタルゲインとインカムゲインを比べてみると、安定して利益を得ることができるインカムゲインは、利益の額は少ないですが、資産を保有している間は利益を得ることができます。キャピタルゲインは、売買の際で得る利益なので不確実ですが、場合によって利益の額は大きくなることがあります。
キャピタルゲイン│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
参照元:SMBC日興証券(2016年1月、著者調べ)
リスクとリターン
さらに、重要なリスクとリターンについてもご説明していきます。
【リスク】:予測できない結果、予想通りにはいかない可能性の度合いのことです。リスクが高いということは、結果がわからない範囲が幅広いということになります。
【リターン】:リターンとは投資などの結果から得る収益のことです。
ハイリスクハイリターン、という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、予想されるリターンの幅が大きく、実際に得られるリターンも大きいということになります。逆の意味で使用されているローリスクローリターンというものもあります。
投資の種類
では、実際にどのような投資があるのか見ていきましょう。先程も述べたハイリスクハイリターンからローリスクローリターンまで順にご紹介してきます。また、その他にも外国為替のリスクがある投資もあります。外国為替とは通貨の異なる国間で外貨を交換することを言い、交換した時の交換比率のことを、外国為替相場いいます。
ここでご紹介するのは、投資の一部です。
外国為替とは | 外国為替について | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
参照元:三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(2016年1月、著者調べ)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社のお問合わせ・サポート「外国為替とは」をご案内します。
ハイリスクハイリターン投資
ハイリスクハイリターン投資には以下のような投資があります。まるえギャンブルのような、初心者が簡単に手を出してはいけない非常に危険な投資もありますので注意が必要です。
【FX】・【先物取引】
特徴:少ない資金でも莫大な利益を得るチャンスがある
初心者:大損する場合もあり
【FX】:外国為替証拠金取引のことで、2つの通貨を交換する取引のことです。為替の動きから買う通貨や、売る通貨を決めていく取引なので、交換するときのレートが非常に重要となります。他にも2国間の金利差で利益を出すという仕組みもあります(スワップ金利)。
<注意事情>FXは、レバレッジという自分の資金の25倍まで取引することが可能になっているので、少ない資金で高額な利益を得ることができます。これは逆にハイリスクにも繋がっていて、数分の1円の値動きが莫大な損失に繋がってしまうということになります。
【先物】:株にも先物取引があり、現時点で決めた価格で将来の期日に取引を行うという約束をする取引のことです。約束した時点での価格と決済時点での価格の差額を受け渡しする決済です。
<注意事項>先物取引もFXと同様にレバレッジという保証金での取引が可能ですので、少ない資金でも大きな利益を得ることができ、莫大な損失に繋がってしまう可能性もあります。将来の取引の約束をするということなので、先を読む力と経験などが必要となってきます。市場はプロが多く、個人ましては投資初心者が簡単に利益を得るのは難しいかもしれません。
為替リスクありの投資
簡単に言うと、先程も説明した通り異なった通貨を交換することを外国為替と言います。この外国為替を用いて利益を得ようとする投資があります。先程のFXも為替差益で利益を得ますが、こちらの場合は、FXほどハイリスクではありません。
【外貨預金】・【外国債券】
特徴:外国の高金利を狙った投資
初心者:投資先を選べば初心者でも可能
【外貨預金】:日本円の低金利で預金するより、外貨預金の方が高い金利を得ることができます。また、為替差益をねらうことも可能です。
<注意事項>メガバンクなどで外貨預金をすると手数料が高くなっています。さらに外貨預金は預金保護の対象から外されていますし、元本割れをするリスクも考えなければなりません。
【外国債券】:外国債権は、市場や債権の発行体、通貨のどれかが外国となっている債権のことです。債権は発行体に資金を融資し、満期までの間に利子を受け取り、満期時には元金が戻ってくるというものです。外国は、日本より高金利な国が多いので高額な利子を狙った投資家が好む投資です。
<注意事項>企業の信用が下がったときなど、元本割れのリスクもあります。また為替リスクも考えなくてはなりません。
価格変動リスクあり投資
投資と言って、頭に浮かぶのがこちらの価格変動リスクのある投資ではないでしょうか。
特徴:購入した時より売却する時に価格が上がっていないと利益に繋がらない
初心者:投資信託は初心者でも可能
【国内株式】:企業の発行する株式を購入し、キャピタルゲイン(売却益)をねらう投資です。また、株主は総会に出席するなど経営に参加できる他、優待などの特典もあります。税制面で優遇されるNISAなどもあります。
<注意事項>どの株が値上がりするのかという判断は素人には難しく、売却益のみを狙った投資としては初心者には難しいようです。
【国内不動産】:マンションや駐車場などのオーナーとなって家賃収入などのインカムゲインを得る投資です。また、売却することでキャピタルゲインも得ることが可能です。
<注意事項>マンション管理が大変な点や、空き家などになった場合などのリスクもあります。
【国内投資信託】:投資信託は、大勢が資金を出し合いプロに運用してもらうという投資です。個人の資金をまとめて様々な運用に回していく分散投資も可能なのでリスクも低くなります。運用の方法などによって多くの金融商品があります。
<注意事項>プロといっても、元本割れのリスクもあります。プロに任せる分、手数料などのコストが高くなります。
国内投資信託│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
参照元:SMBC日興証券(2016年1月、著者調べ)
ローリスクローリターン投資
ローリスクローリターンは安全性が高いですが、その分リターンが少ないということになります。資産運用という意味では、あまり運用の効果は見込めないかもしれません。
【国内債券】・【預金】
特徴:リスクはあまりないがその分大幅なリターンも望めない
初心者:初心者でも可能
【国内債券】:日本国内の発行体が日本円で、発行する債権です。日本国が発行する債権を「国債」、地方自治体などが発行する債権を「地方債」、一般の企業が発行する債権を「普通社債」と言います。国債や地方債のような公共債は利率が低いですが、安全度が高く少しでも確実に増やしたいとい人には人気のようです。個人向けの個人向け国債は購入単位が1万円から可能です。
【預金】:現金を銀行に預けておく、これも1つの投資です。日本は低金利なのでそのまま預金しておけば資産が増えるということは難しいです。定期預金なども利用して高金利で預けるという方法もありますが、定期は簡単にはおろせません。
<注意事項>インフレにより、お金が実質目減りしてしまうというリスクがあります。また銀行が倒産してしまうと、保証されるのは1,000万円とその利子になるので注意が必要です。
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−
参照元:SBI証券(2016年1月、著者調べ)
入門講座 | 国内債券(個人向け国債) | 債券 | 楽天証券
参照元:楽天証券(2016年1月、著者調べ)
国内債券(個人向け国債)の入門講座をご覧いただけます。国内債券をネット証券・オンライン証券の楽天証券ではじめてみませんか?
投資を初める4ステップ
?投資資金の検討
投資を始めようと考えたら、まず資金のどのくらいを投資に回すかを検討しなくてはなりません。ハイリスクハイリターンの投資は初心者にはおすすめできませんが、多少でもリスクのある投資を行おうと思ったら、生活費とは別の資金で行う方が良いと思います。初期投資の他に、毎月1〜2万円を運用に回していくという方法もあります。
?投資の種類の検討
運用に回していく資金額が決まったら、運用方法を考えましょう。分散投資という言葉を聞いたことがありかと思いますが、1つの運用方法で行っていくと、何か不測の自体が起こった時に大幅な損失となってしまいます。分散投資は、例えば投資の商品を分散するという方法などがあります。株と債権は逆の動きをすると言われていますので、片方が値下がりしても別の方でカバーできるというわけです。
?精神面での心構え
ローリスクローリターンの商品を選んだ場合は、そこまで気にしなくても大丈夫かもしれませんが、株式などのリスクがある運用を行う場合には、「余裕」が重要とのことです。「資金・時間・心」の「余裕」が重要で、資金面では使う予定の決まっていない資金で行い、期日が決まっていない個人の場合は、値上がりするまで持っていることも可能です。最後に重要な「心の余裕」とは、予期しない自体が起こった時、どう対処するのかを初めから考えておくなど、前もった心構えが必要といえると思います。
3つの余裕 | 日本証券業協会
参照元:日本証券業協会(2016年、1月著者調べ)
?徹底的な下調べ
運用の方法が決定したら、その商品に関することを調べていきましょう。様々な証券会社や銀行で金融商品を販売しているので、比較検討することが重要です。似ている商品を扱っていても、会社によって手数料などが異なってきますし、初心者にはうれしいサポートなども違いがあります。どこの会社が自分に合っているのかよく検討してみましょう。最近はネットで手続きできるものが多いので便利ですね。
投資入門のあなたへ
この時代には、「投資」というものは重要なのかもしれませんね。小難しいと思われる投資についても種類を分けてみると、スッキリと考えられます。年代や職業、性格によっても異なるので、どの運用方法が初心者向けということは言えませんが、それぞれの投資についてよく検討し、自分に合った運用法を見つけていきましょう!
公開日:
最終更新日:2017/01/26