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ポイントをおさえれば簡単!投資信託の選び方

「資産運用を始めたいけど...」そんなあなた必見!最近よく耳にする投資信託について、そのしくみや選び方を分かりやすーく解説します。たった5つのポイントをおさえるだけで、自分にぴったりの商品を選べるようになりますよ。さあ、一緒に学んでみませんか?

投資信託で投資家デビューしよう!

そもそも投資信託とは?

最近、よく耳にする投資信託という商品。なんだか分かりにくいですよね。投資信託とは、大勢の投資家から集めたお金をまとめ、ファンド形式にして運用する商品です。運用は運用専門会社が行い、得られた収益を投資家へ公平に還元するようになっています。

銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)でも取り扱ってるので誤解されやすいですが、元本保証商品ではありません。なお、ファンドの運用は、主に次のような資産で行いますので覚えておきましょう。

?株式
?債券
?REIT(不動産投資信託)

これら資産の種類は、投資信託選びで最も大切なポイントになりますので、後ほどじっくりと説明します。

投資信託は株式投資やFXとは全く異なります

投資信託が元本保証商品でないことはすでに述べた通りです。元本保証でない商品といえば、きっと株やFXのようなものを想像されるのではないでしょうか?結論を言えば、投資信託は株式投資やFXと全く異なる性質を持ちます。

株やFXは、比較的短期間で値上がり益を追求する商品です。このため、どうしてもハイリスクハイリターンの運用となってしまいます。また、日々の値動きをチェックして売買するのですから、労力も相当なものとなります。忙しいかたには、あまり向かないですよね。

これに対して、投資信託は運用の専門会社へ運用を一任します。また、ファンド形式をとっており資金量が豊富ですから、たくさんの運用資産に分散して投資できます。結果としてリスクが大幅に軽減できるのです。

プロに運用をまかせて、大切な資産を育ててもらうイメージ...といえばわかりやすいでしょうか?もちろん運用を任せているので、投資家には労力がかかりません。忙しい人でも気軽に投資家デビューできそうですよね!

そもそも投資信託とは? - 投資信託協会

参照元:一般社団法人投資信託協会(2016年2月、著者調べ)

投資信託の選び方?運用対象となる資産を学ぼう

先に述べたように、投資信託を運用する資産は主に3種類あります。ここでは、3種類の資産についてその特徴と注意点を解説します。投資信託を選ぶ上でとっても大切な内容ですから、しっかりと覚えて下さい。

株式

投資信託の運用資産において、もっともポピュラーなのが株式です。国内の株式だけでなく、海外株式に投資する商品もあります。株式の特徴としては、やはりハイリスクハイリターンという点があげられます。

ただし、投資信託の場合は、さまざまな銘柄に分散投資を行い運用会社がプロの目で銘柄を選びますから、個人で株式投資するのに比べるとリスクは軽減されます。なお、株式の収益源は主に値上がり益ですが、配当金による収益も得られます。商品の中には、この配当収入部分を利息のように分配してくれるものもあります。

債券

債券とは国や地方公共団体、企業などが投資家からお金を借りる際に発行する有価証券のことです。国債や地方債、社債などがこれにあたります。債券は、株式と異なり価格変動が少ないため、ローリスクローリターンの運用商品と言えます。また、利息による定期収入も得られます。ただし、債券発行元の財政状況によっては、債務不履行(デフォルト)となる可能性もゼロではありません。

債券も投資信託の運用資産としては非常にポピュラーなのですが、株式とは全く異なった性質を持っているため、両者を合わせ持つことでリスクを軽減できると言われています。

また、最近ではより利回りの高い「ハイイールド債」という債券に投資するケースもあります。ハイイールド債とは、信用度合いがやや低く、その代わり高い利回りが得られる社債を指します。国債などに比べ価格の変動が大きいため注意が必要ですが、より高い利回りが期待出来るため、人気が高まっています。

なお、わが国の投資信託は外国債券で運用する場合がほとんどです。これは、国内債券に比べ外国債券の方が高利回り傾向にあるためです。ただし、海外資産に投資するため、為替リスクの影響を受けることになります。

REIT(不動産投資信託)

REIT(リート)とは、投資家から集めた資金で商業施設やオフィスビル、マンションなどを建設し、その家賃収入から得られる収益を投資家に分配する金融商品です。株式と同じように証券取引所に上場されています。

REIT(リート)は、比較的価格変動も大きく株式に似た性質を持つのですが、分配金から得られる収益(インカムゲイン)も大きいのが特長です。これは、国内REIT(リート)に「収益の90%以上を分配すれば(実質的に)法人税が課税されない」というルールがあるためです。

参考までに、インカムゲイン(※)の大きさを比較すると...

●REIT(リート)>債券>株式

の順になります。「値上り益を追求しながら比較的大きな定期収入(インカムゲイン)が得られる」それがREIT(リート)の魅力と言えます。

※インカムゲイン・・・資産を保有することで定期的に得られる収益のこと。株式であれば配当金、債券であれば利息、REIT(リート)であれば分配金を指します。

投資信託の選び方?ファンドの種類を学ぼう

投資信託のファンド(商品)は、主に株式型、債券型、REIT(リート)型に分類されます。それぞれの性質は、先に述べた通りです。

他には、これらを組み合わせることでリスクを軽減する「バランス型ファンド」という商品もあります。投資の世界では「卵をひとつのカゴに盛るな」つまり、「資産をひとつの商品で運用するな」という格言があるのですが、バランス型ファンドはこの格言をカタチにした商品と言えます。

よって、ファンドの分類をまとめると...

?株式型ファンド
?債券型ファンド
?REIT(リート)型ファンド
?バランス型ファンド

となります。自分が許容できるリスクを考え、無理のないファンドを選ぶようにしましょう。また、ファンド選びで迷ったら、ファンドの販売用資料や目論見書などを見て判断するとともに、過去の運用実績を調べてみることをおすすめします。

これらの資料や過去の運用実績は、ファンド運用回会社ホームページから閲覧できるほか、販売会社(銀行や証券会社)で入手することができます。

運用対象での分類 - 投資信託協会

参照元:一般社団法人投資信託協会(2016年2月、著者調べ)

投資信託の選び方?手数料について学ぼう

投資信託は、プロの運用会社に資産を運用してもらう商品です。また、購入したファンドは、銀行や証券会社などで保管・管理してもらうほか、定期的に運用状況の説明書類がとどきます。このため、投資信託を購入・保有・そして解約するには手数料がかかります。手数料、つまりコストも投資信託選びでは大切ですので、しっかりチェックしておきましょう。

ちなみに、手数料は全部で3種類ありますので、これから項目ごとに解説していきます。

?販売手数料:
投資信託を購入する際、銀行や証券会社など販売会社へ支払う手数料です。ファンドにもよりますが、購入代金の1%〜3%程度が一般的です。

尚、ここでひとつ注意点があります。販売手数料は、各ファンドごとに「1〜3%まで」といった形で決められています。このため、「A銀行では1%だったが、B銀行では3%...」なんてことがよくあります。一般的には、銀行や証券会社の窓口より、ネット銀行・ネット証券の方が安いようですから、ぜひ比較してみましょう。

ちなみに、販売手数料は購入代金から差し引くこともできますし、別途支払うこともできます。

?信託報酬:
信託報酬とは、投資信託を保有している間にかかる費用です。内訳としては、運用を任せている運用会社への報酬、ファンドを管理している銀行への報酬などです。信託報酬は、「年率◯%」といった形で日割り計算され、毎日基準価格(ファンドの価格)から差し引かれます。例えば、信託報酬が年率3%のファンドだと...

・3% ÷ 365日 = 約0.008%の手数料が毎日差し引かれます。(ファンド全体から引かれます)

日々の手数料としては小さな額ですが、5年...10年...と長期運用を前提とした投資信託では大きな額になりますので、ぜひチェックしておきましょう。

?信託財産留保額:
解約時の手数料です。ファンドによってはかからないものもあります。信託財産留保額は、「解約時基準価格の◯%」という計算方法をとります。

例えば、基準価格10,000円のファンドがあったとします。料率が0.3%の場合、信託財産留保額は...

・10,000円 × 0.3% = 30円

よって、基準価格10,000円から30円を引いた9,970円で解約することになります。信託財産留保額は、概ね0.1%〜0.3%となっておりあまり大きな金額ではないですが、こちらもチェックしておいて下さい。

また、最近では販売手数料がかからない「ノーロードファンド」という商品もあり、人気を集めているようです。しかし、ノーロードファンドの中には、信託報酬が高めに設定されている商品もあるので注意が必要です。ぜひ、「3つの手数料トータルでコストはいくらか?」という考え方を身につけて下さい。

投資信託のコスト - 投資信託協会

参照元:一般社団法人投資信託協会(2016年2月、著者調べ)

投資信託の選び方?分配金について学ぼう

投資信託では、一定期間に得られた収益を投資家に還元する「分配金」を出すファンドがほとんどです。この場合の収益とは、主に株式の配当金、債券の利息、リート(REIT)の配当金などです。

近年では、ひと月ごとに分配を行う毎月分配型ファンドがよく売れているようですが、ひとつ注意点があります。毎月分配型ファンドは、毎月の収益をほぼすべて投資家へ還元してしまうのですから、資産を増やしたい方には不向きです。

毎月分配型ファンドは、ある一定額の資産を持っていて、その資産をもとに定期的な収入を得たい...という人に向いています。例えば、現役を退いて、退職金を手にした方などに向いています。では、これから資産を増やしたい方はどうしたら良いでしょうか?

まず、定期的に分配金が支払われるファンドであれば、分配金を再投資するのがいいでしょう。また、運用会社によっては分配金を出さない(ファンド内にため込む)ことで、資産増加に主眼をいた「資産成長型ファンド」を発売している場合もあります。

まとめると...

?すでに一定の資産を持っている方
毎月分配型、定期的に分配されるファンドで分配金収入を得る

?これから資産を増やしたい方
資産成長型ファンドで資産の増加を目指す。分配型ファンドであれば、分配金を再投資する

という方法が良いかと思います。自分の目的に合ったファンド、運用方法が重要なのですね。

投資信託の選び方?その他のポイント

銀行や証券会社の「おすすめファンド」はどうか?

銀行や証券会社の窓口に行くと、特定のファンドをすすめられることがあります。商品説明を聞くと、「なるほど、儲かりそう」なんて気分になるのですが、ここで注意が必要です。

まず、銀行員であれ、投資の専門家であれ、「今後、どのファンドの運用成績が良いか?」なんて分かるはずはありません。筆者は、数年前に銀行である新興国の株式で運用するBというファンドを強くすすめられました。「将来、大きな伸びが期待できる」というキャッチフレーズでしたが、私はリスクが高すぎると思い購入しませんでした。

その後、Bファンドの運用成績を調べてみると、基準価格は当時の60%程度となっており、緩やかに下り続けています。もし、買っていれば100万円が60万円になっていたわけですね。

すべての銀行や証券会社がそうだとは言えませんが、特定のファンドをすすめてくる場合には何か理由のある場合も多い様です。例えば、新商品のキャンペーンだったり、販売手数料の高いファンドだったり...

ちなみに、筆者がすすめられたBファンドは、どちらも当てはまっていたようです。

近年人気の「ブルベア型ファンド」には要注意!

ここ数年の間、株式相場が大きく変動しているのはご存知の通りです。このような中で、大変な人気を誇っているのがブルベア型ファンドと呼ばれるファンドです。ブルベア型ファンドとは、株価など指数の値動きに対して2倍、3倍...といった値動きをするハイリスクハイリターンのファンドです。

例えば、日経平均が2%上がれば4%上がり、3%下がれば6%下がるというのがブルベア型ファンドです。ちなみに、この記事の執筆時点(2016年2月)で多くのネット銀行やネット証券で販売ランキング上位に入っています。

しかし、売れているからと言って、必ずしもいいファンドというわけではありません。株価が上昇していく局面ではとても儲かるでしょうが、下落局面ではあっという間に大事な資産を失ってしまいます。販売額ランキングで上位に入っているからと言って、安易に飛びつかないほうが無難と言えそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?これまで投資信託の選び方が分からなかった方でも、紹介した5つのポイントをおさえておけば、きっと自分に合ったファンドを選べるはず。パンフレットや商品説明資料を読みすすめる際にもぜひ、チェックして下さい。

預金や国債が超低金利のいま、投資信託はとっても魅力的な資産運用方法だと思います。しっかりとした知識を身につけて、自分にぴったりのファンドを見つけて下さいね。

公開日:
最終更新日:2017/01/24