失敗談から学ぶ【投資信託選び】と運用ポイントとは
投資は、成功するより失敗する方がはるかに簡単だといえます。どうやったら失敗してしまうか、また失敗しないためにはどうすればいいか?を金融業界出身の私が知っている事例を紹介しながら失敗のポイントをまとめてみました。これでもう投資信託は怖くなるかもしれません。
投資信託で失敗しないために
2015年の5月末に、国内の投資信託残高が100兆円を突破し、投資信託に資金が流れ込んでいます。私たちも、銀行やネット証券などでいつでも気軽に投資信託を買うことができ、資産を増やすチャンスがあふれているように見えます。
それなのに、誰もが儲かっているというわけではなさそうです。私が金融機関に在籍して聞いた話でも、お客様の中で儲かりすぎて困っちゃうよーという方はひと握りで、損したというお話をその何十倍も聞きました。投資経験豊富な上、お医者様や会社の社長として実際のお仕事で活躍している方でも、皆さん意外なくらい損をしてらっしゃいました。
投資信託のリスクを理解して賢く運用!証券会社選びもコレでOK|
銀行の低金利が続いている中、投資への注目度が高まっていますよね。株式投資やFXは難しいけれど、プロが運用をする投資信託に出資をするなら安心と考えている方はいませんか?投資信託も投資方法のひとつであるのでリスクがあります。リスクと対策を知って、お金の運用方法について考えるきっかけにすると良いかもしれませんね。また、投資信託を始めるにあたってオススメの証券会社もお伝えします!
投資信託の失敗談…勝手にベスト3
相場は時の運もあるため、絶対にそうだとは言えませんが、投資で失敗した人の真似をすれば失敗する確率が高いのではないでしょうか。そこで私が知っている多くの方の失敗談を踏まえて、投資信託の失敗となる地雷(ポイント)を回避するためにはどうしたらいいかを考えてみましょう!
1位:分配金が多いと思って買った投資信託が大変なことに
「この投資信託は運用がうまくいっていて、分配金がすごいんです。1,000万円買ったら月に30万円近くもらえますよ!」と勧誘されて投資信託を買った親戚が、リーマンショック後にしょんぼりしていました。話を聞くと、その投資信託の分配金が1/4ほどしかもらえなくなっていて、しかも投資信託の基準価額も半値になったとか。
気の毒に思いましたが、このテの話は他のお客様からも実際によく聞いた話でもありました。
過去の分配実績は、未来の運用の好調さや分配金を約束してくれるものではありません。買い付けを検討するときに「これくらい買うと、月にいくらもらえるから」と青写真を描くのは楽しいものですが、より考えるべきは先々の運用自体がどうなるかの方です。
また、投資信託のその銘柄自体が分配金を払い続ける余力がどれくらいあるのかを調べることが可能です。投資信託は定期的に「運用報告書」を発行していますが、そちらの「当期分配金」と「翌期繰越分配金対象額」を足して、「当期分配金」で割るだけです。もし購入を考えている投資信託があれば、こういった下調べをして見るのもよいかもしれません。
2位:「勧められたからとりあえず買った」
銀行や証券会社の人、ファイナンシャルプランナーのおすすめだからと投資信託を買って損する人が無数にいます。
人気ランキングに載っているというだけの理由で金融商品を買うのは、ギャンブルだと思います。大事なことは、そういった相対評価ではなく、あなたが買ったあとに値上がりするかどうかだけです。
また、売れセンの商品は、単に販売会社の営業力があるというだけの場合もあります。また、残高の多い投資信託には、単に販売開始したのが上昇相場で投資家の投資意欲が強く、ブーム的に買われただけのものも多いように感じます。
特に注意した方がいいのは新商品です。費用をかけて新聞広告などを掲載し、営業員も課されたノルマを消化するために多くのお客様へ熱心にアプローチをかけます。上昇相場にうまくはまればよいのですが、そういうことばかりとは限りません。
たまにものすごく相場を当てるのが上手な証券マンは確かに存在するので、そういう方に出会えた幸運な方は、おすすめどおりに資産が増えることもあるかもしれません。ですが、多くの営業マンや窓口の方に相談しても「会社の方針として売りたいものを、仕事として勧めてくる」ことが多いのも事実です。その話に乗って本当に自分の利益になるのか、一考した方がいいような気はします。
3位:計画性のない売買で損する
「持ってた投資信託がいきなり暴落してちゃって、びびって売っちゃったんだよね。買って1ヶ月だったんだけど。そしたら大損!いやー儲からないね投資って!」という体験談を聞いたことがあります。
短期的なトレードは、ほぼギャンブルです。それに、何より買付け手数料がかかるような投資信託でやってしまう場合にはかなり分の悪い勝負になってしまいます。すごく売買のタイミングをうまく捉えられる巧い方か、よっぽど運のいい方でないと利益を出すのは難しいように思います。
売買のタイミングより大事なものはないけれど、プロでも当てられないものを素人が当てるのは、実際に至難の業です。
毎月こつこつと同額を買い付け続ける【ドルコスト平均法】を利用したり、メディアで一斉に「不景気で日本はもうおしまいだ!」と叫ばれているようなタイミングで、配当がたくさん出る株や投資信託を買ってじっと資金を寝かせておく方が勝率は高いかもしれません。
投資信託のリスクを理解して賢く運用!証券会社選びもコレでOK|
銀行の低金利が続いている中、投資への注目度が高まっていますよね。株式投資やFXは難しいけれど、プロが運用をする投資信託に出資をするなら安心と考えている方はいませんか?投資信託も投資方法のひとつであるのでリスクがあります。リスクと対策を知って、お金の運用方法について考えるきっかけにすると良いかもしれませんね。また、投資信託を始めるにあたってオススメの証券会社もお伝えします!
あなたの投資がうまくいきますように
投信商品で損する「勝手にベスト3」をご紹介しました。「相場は時の運」ですから、同じ道を歩いてうまくいく場合もあるかもしれません。ただ、それぞれ失敗談として耳が痛くなるほど聞いた話ではあります。どうか先人の過ちを繰り返さぬよう、お気をつけください。
本来、投資信託は少額からさまざまな資産に投資できる、便利な商品です。うまく使って、資産のレベルをジャンプアップさせたいですね。
公開日:
最終更新日:2017/01/24